- 集落跡
鶏冠井清水遺跡(かいできよみずいせき)
~玉造りをした弥生集落~ 鶏冠井町清水・南七反田・極楽寺・南金村、上植野町尻引
国道171号線と名神高速道路が交差する付近の低地に位置する縄文~弥生時代の集落跡です。国道171号線沿いで行った発掘調査(左京第68次地点)で、弥生時代中期前半の土壙が発見されたことを契機に知られるようになりました。以後の調査で、縄文時代後期(中津式)、晩期、弥生時代中期~後期の資料が広範囲に出土することが判明しました。縄文~弥生時代を通して遠隔地との交流を示す資料が出土することが特筆されます。遺跡南部では、弥生時代中期の竪穴住居、土壙、玉関連資料が確認され、注目されました。遺跡の全貌は不明ながら、低地を流れていた大小の流路間の微高地に小規模な集落が構えられていたと推定されます。
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第41集