- 集落跡
高田遺跡(たかだいせき)
高田遺跡~弥生時代の道~ 森本町高田
国道171号線、東土川交差点の南西の低地に位置します。1990(平成2)年の左京第244次調査で縄文時代の土壙、弥生時代の道路状遺構が発見されたことを契機に命名されました。道路状遺構は2本の溝が東西方向に蛇行しながら並走するもので、溝の幅は約1m、深さ0.3m、両溝間の間隔は約2.5mです。用水路や区画溝である可能性もあります。道とすれば、拠点集落への物資や人への移動に利用された可能性がありましょう。また、用水路とすれば周辺に水田区、区画溝とすれば居住域があったことになります。当時の自然環境や、北方の東土川西遺跡、南方の鶏冠井遺跡など、周辺の遺跡の動向との関係が遺跡の性格を判断する材料となるはずです。
文 献 55〔32集〕