遺跡の紹介

  • 集落跡

北山遺跡(きたやまいせき)

北山遺跡~向日丘陵先端の高地性集落~ 向日町北山・南山

向日神社のある丘陵上に位置する弥生時代の高地の集落です。1965(昭和40)年に行われた元稲荷古墳墳丘部の発掘調査の際、弥生時代中期~後期の土器、石器が発見され、この遺跡が知られるようになりました。その後、境内の調査(右京第108次地点)で弥生時代のピット、向日市天文館建設時の調査(宮第266次地点)では弥生時代中期後半の方形周溝墓が検出され、墓域も備わっていたことがわかりました。遺跡のある丘は、向日丘陵の先端にあたり、南山城地域まで眺望できる高所です。軍事的緊張関係があった時代に、防御のため高地に集落を構え、烽火(のろし)をあげるなどして南山城の村々と連絡をとりあっていたのかもしれません。

西谷真治「京都府乙訓郡元稲荷古墳」『日本考古学年報』13 日本考古学協会 1965年
都出比呂志「元稲荷古墳発掘だより」『乙訓文化遺産』5 1970年
京都大学文学部考古学研究室向日丘陵古墳群調査団「向日丘陵の前期古墳群の調査」『史林』54-6 史学研究会 1970年
都出比呂志・四手井晴子『京都府乙訓地方の石器-資料編-』乙訓文化遺産を守る会 1971年
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第10集・第53集・第57集

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