遺跡の紹介

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物集女車塚周辺遺跡(もずめくるまづかしゅうへんいせき)

~古墳を再利用した遺跡~ 物集女町南条・豆尾(まめお)・出口・燈篭前(とうろうまえ)、寺戸町八反田・永田

物集女車塚古墳の墳丘及び周辺で確認された、長岡京期~近世の遺跡です。
長岡京期では、古墳の北側で掘立柱建物の単廊(たんろう)跡、墳丘周辺で軒瓦、土器類、銭貨が発見されています。古墳の高まりを借景に利用した、天皇と関わりのある苑地(えんち)などが付近にあった可能性があります。出土した軒瓦は、宮北辺官衙(かんが)でみられる長岡京後半期のものが目立ち、施設の造営時期を知る手がかりになります。
中世では、後円部北側の周溝内側で木棺墓が発見されています。隅丸方形で、規模は長さ1.7m、幅0.6m、深さ0.4m、銅鏡、土師器、白磁、鉄鎌、杭材、鉄釘が出土しました。墳丘からは、花崗岩(かこうがん)製の五輪塔も出土し、中近世は墓地として利用されていたことがわかります。

『向日市埋蔵文化財調査報告書』第23集・第50集・第61集
『(財)向日市埋蔵文化財センター年報 都城』№14

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