- 集落跡
久々相遺跡(くぐそういせき)
~飛鳥から平安時代の集落跡~寺戸町久々相
JR向日町駅付近の低地に位置する飛鳥~平安時代の集落・官衙(かんが)跡です。1994(平成6)年、JR向日町駅の北側の駐輪場建設時に行った発掘調査で発見されました。飛鳥~奈良時代初期、平安時代中期の建物群、土壙、溝のほか、長岡京期の掘立柱建物群、井戸が密集して確認されました。その後、長岡京跡の東一坊大路の延長道路が確認され、笹屋遺跡と同様に、長岡京と関連する遺跡として評価されています。飛鳥~奈良時代初期は倉庫を備えた役所などの公的な集落、平安時代には西国街道沿いの一般集落であった可能性が考えられます。
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第46集・第57集・第59集・第60集・第62集(第3分冊)・第64集(第1分冊)・第70集(第2分冊)・第75集