遺跡の紹介

  • 集落跡

修理式遺跡(しゅりしきいせき)

~古墳時代初頭の集落跡~寺戸町修理式・蔵ノ町・寺田・三ノ坪・七ノ坪・八ノ坪

JR向日町駅の北西500mの寺戸中学校付近の低地に位置する弥生時代中期~古墳時代の集落跡です。1981(昭和56)年、寺戸中学校建設時の発掘調査(第1次地点)で古墳時代前期の流路跡、水利施設(堰跡)が発見され、遺跡が周知されました。流路跡からは土器、木製品がまとまって出土しました。2003(平成15)年、中学校東側で行った調査(第7・8次地点)では、縄文~弥生時代の土壙、弥生時代後期の竪穴住居跡も確認され、居住域の一部が明らかになりました。遺跡は旧寺戸川流域の集落として、古墳時代前期(3世紀)に最も栄えたと考えられます。なお、「修理式」地名は、平安時代に修理職田(しゅりしきでん)と呼ばれる役所の所有する田畑になったことに因みます。遺跡内では平安時代前後の資料が増えつつあり、この時代の様相も見逃せません。

『長岡京跡発掘調査研究所報告書 長岡京跡・東土川西遺跡・修理式遺跡』長岡京跡発掘調査研究所・(財)向日市埋蔵文化財センター 2003年
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第7集・第13集・第27集・第51集(第1分冊)・第53集・第68集・第71集ほか

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