遺跡の紹介

  • 集落跡

吉備寺遺跡(きびでらいせき)

~扇状地上の集落跡~ 上植野町吉備寺・堂ノ前・段ノ町・津僧・角前・西京

一文橋の南東の扇状地に位置する弥生時代前期~鎌倉時代の集落跡です。小字「吉備寺」の発掘調査(右京第271次地点)で、弥生時代前期の土壙、後期の竪穴住居、土壙、古墳時代前期の土壙、溝、後期の掘立柱建物、土壙、ピットが確認されたことが発見の契機です。その後、京都外環状線に面する場所で弥生時代後期の竪穴住居、古墳時代前期の竪穴住居が確認され、広い範囲に遺構が分布していること、集落が東方にある鴨田遺跡とほぼ同時期に形成されたことがわかりました。遺跡の中心となる時期は弥生時代後期~古墳時代と考えられます。注目される遺物には、中期初頭の瀬戸内系弥生土器、古墳時代の滑石(かっせき)製勾玉(まがたま)・管(くだ)玉(たま)があります。

『向日市埋蔵文化財調査報告書』第3集・第24集・第25集

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