遺跡の紹介

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中ノ段古墳(なかのだんこふん)

~家形埴輪をもつ後期古墳~ 寺戸町中ノ段 全壊

向日町競輪場の東側で古墳の周溝の一部が確認され、出土した埴輪から古墳時代後期の小形墳の存在が明らかにされました。埴輪には普通円筒・朝顔形・家形埴輪が確認されます。普通円筒は4条突帯5段構成で器高約50㎝、底部径約15㎝、口縁部径26㎝の大きさで、2~4段目の各段に円形の透孔(すかしあな)が2つずつあけられています。家形埴輪は切妻(きりづま)造りで桁行(けたゆき)2間、梁間(はりま)1間の構造になっています。屋根には網代(あじろ)が表現されています。器高約60㎝、桁行34㎝、梁間23㎝の大きさになります。物集女車塚古墳がつくられる直前の時期に相当するものと考えられます。

この古墳が独立して存在するとは考えがたく、周辺に同様な古墳が群集していた可能性が高いものと思われます。

『向日市埋蔵文化財調査報告書』第6集

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