- 古墳・古墓
南開遺跡(みなみびらきいせき)
~古墳時代前期の墓地~上植野町南開・御塔道(おとうみち)・上川原、鶏冠井町山畑・大極殿・楓畑・秡所(はらえしょ)、向日町南山
阪急西向日駅東口すぐの公園周辺の段丘上に位置する古墳群ないし墓地です。1976(昭和51)年の発掘調査(宮第68次地点)で発見されました。方墳2基で構成され、2基の主軸は北東-南西方位に揃います。規模は1号墳が14.5~12.5m、2号墳が13.7~12.0mとほぼ同じです。周溝内埋葬(土壙墓、壺棺)があります。中心主体は不明ですが、木棺ないし土壙墓が収められていたでしょう。古墳時代前期(4世紀後半)の有力家族の墓とみられます。平安京遷都後は再び墓地となりました。南開で9世紀中頃の土壙墓が確認されています。
見学 阪急西向日駅東口すぐ、西向日公園(南開)に史跡案内板があります。
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第3集・第53集