遺跡の紹介

  • 集落跡

近世「向日町」遺跡(きんせいむこうまちいせき)

~西国街道沿いの町場~ 向日町北山・南山、寺戸町西ノ段・中ノ段・東ノ段、鶏冠井町楓畑・山畑

向日神社前の西国街道沿いの段丘上に位置します。室町時代以来の街道に伴う町場の遺跡です。「向日町」形成の契機となったのは、天正20(1592)年8月の京都所司代による「向日前新町三町」の許可でした。西国街道西の「明神領」(向日神社領)、「上之町(かみのちょう)」、「下之町(しものちょう)」を認め、百姓以外の居住を政策として行い、後の「向日町」が成立したのです。この街道整備によって、京都近郊からも商人が集住しはじめ、元和2(1616)年頃には197軒以上の家屋が短冊状の町場として形成され繁栄しました。1983(昭和58)年、近世後半期の伊万里、唐津、美濃、備前、京焼など国産陶器がまとまって出土し、その後も街道に面して建物跡、裏手に排水暗渠(あんきょ)、野井戸が発見され町場の実態が明らかになりつつあります。

『向日町成立400年』向日市教育委員会 2001年
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第13集・第22集・第38集・第52集・第58集(第1分冊)・第71集

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