遺跡の紹介

  • 集落跡

渋川遺跡(しぶかわいせき)

~低地の縄文ムラ~ 寺戸町渋川・二枚田・東田中瀬・西田中瀬、森本町下森本

阪急東向日駅の東方一帯の低地に位置する縄文~弥生時代の集落跡です。1983(昭和58年)に東向日駅南東で行った発掘調査(宮第138次地点)で縄文~弥生時代の土壙、旧流路が確認されたことを契機に、遺跡が周知されました。その後、南東150m付近の地点(宮第166・182・183・277次地点)では、縄文時代後期(北白川上層式)・晩期後半(滋賀里Ⅳ式~長原式)の土壙や旧流路が検出され、小規模な集落が断続的に形成されていたことがわかりました。また、東向日駅の東隣接地では、古墳時代前期(布(ふ)留(る)式(しき))の土壙、ピットが確認されており、遺跡北西部に古墳時代の小集落の存在も推定できます。当遺跡の南西250~300m付近には森本遺跡があります。後・晩期の遺構群と関係する集落でしょう。

『向日市埋蔵文化財調査報告書』第13集・第18集・第25集・第26集・第41集

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