遺跡の紹介

  • 古墳・古墓

円山遺跡(まるやまいせき)

~古墳時代の有力家族墓~上植野町円山 半壊

阪急西向日駅の南東約300mの段丘上に位置する古墳時代前期~後期の古墳群です。1982(昭和57)年、小字円山の住宅地における立会調査(第8243次地点)で、古墳時代前期の大形壺棺が出土しました。壺棺に使われた土器は、讃岐地方で棺用に製作されたものと考えられます。葬られた家族が有力者から手に入れ、棺として葬ったのでしょう。その後、1994(平成6)年には、古墳時代後期の方墳らしき周溝が発見され、古墳時代の有力な家族の墓地となっていたことが明らかになりました。地名「円山」は、古墳群のいくつかが高まりとして後世まで残っていたことに因む可能性があり、後期の西小路古墳、南小路古墳も含めた古墳時代の墓域の一角と考えられます。

『向日市埋蔵文化財調査報告書』第39集・第46集

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