- 集落跡
笹屋遺跡(ささやいせき)
~長岡京北接地の遺跡~ 寺戸町笹屋・飛龍・小佃・向畑
阪急東向日駅西方の段丘~低地に位置する縄文~古墳時代の集落跡です。長岡京に北接する笹屋での立会調査(89055・89114次地点)で、長岡京期の瓦類、土器類を含む地層を確認したことを契機に周知されました。1995(平成7)年、店舗建設に先立つ調査(宮第316次地点)で、朝堂院中軸線上の南北道路と、その両側の宅地で長岡京期の建物、池状遺構が確認され、都と関連する施設が北京極大(小)路以北にもあることが判明しました。以降も長岡京期の掘立柱建物が確認され(第7次地点)、長岡宮跡と関係する遺構の広がりの存在がほぼ確定しました。また、下層で縄文晩期~古墳時代後期の遺物を含む旧流路跡も確認され、長岡京期を遡る時代から土地利用があったと分かっています。
見学サティミニミュージアムに出土品が展示されています。
『向日市埋蔵文化財調査報告書』第47集・第49集・第50集・第53集・第58集(第2分冊)・第66集・第78集